食品メーカーの営業を2年、本社経理部で7年を過ごす間
単に型にはまった仕事だけではなく全社の組織改革プロジェクトに参画した経験から、
どんな会社にも「困ったこと」は存在するのではないかと感じる。
その困ったを解決するために大手のコンサルタントに依頼しても、
膨大な改善報告書は出されるものの一緒には何もしてくれず
「なんとか自分がその困ったを会社と一緒に解決したい」という強い思いに駆られた。
92年 9年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、独立を決意。
独立して経験を積むにも、
30歳そこそこの若造の話をただ聞いてくれる経営者などいるはずもないと思い、
経営者に直接会える手段を考えた時、選んだのがその時の知識を活かせる「税理士」だった。
税理士資格取得を機に95年 京都で税理士事務所を開業。
しかし税理士は、資格であり、経営者へのひとつのアプローチツールに過ぎない。
当時、中小企業ではIT化がほとんど進んでいず、
経営者の困っていることのひとつにIT化があるのではないかと考えた結果
情報システムに関する知識・技術は習得していたこともあり、
独立と同時にシステム・コンサルティング会社を立ち上げ、今も運営している。
経営者はリーダーとして、組織の中で誰よりも優秀な人物、と位置付けられている。
しかし、先行きの予測はつかず技術が猛スピードで発達し
今までに経験したことのない問題が増えると
もやはリーダー個人の力で全てに対処すること、それは不可能に近い状況にある。
マイクロソフトのビルゲイツは1年に2回
人里離れた場所でひとり「考える週」を送り新製品や複雑な問題への対処法を考える。
組織をマネジメントし、経営に専念する。
自らも代表として企業経営に携わってきたこの20年。
たどり着いた一つの答えが「ゾーンマネジメント」という手法だった。